GoGokongのラクガキ帳

雑誌の感想など、日々の記録を残そうと思います

雑誌の感想 文藝春秋2020年4月号(2)

やり遂げるために

本誌に掲載された藤原正彦のエッセイから。

筆者が数学を志したきっかけは、隣村出身の小平邦彦フィールズ賞を取った時に彼の家族写真を見てカッコイイと思ったことだった。しかも、その後一度も決心が揺るがなかったらしい。

その後、話しの中で松下幸之助のエピソードを交えながら、「よい仕事を成しとげるには楽観が何よりも必要」だと述べている。

 

 

最近読んでいる「無気力の心理学」にも同様のことが書かれていた。なんでも、失敗したときに「自分の能力」 が原因に考える人は、すぐあきらめてしまうらしい。一方で、周りのことや「自分の努力」を原因に考える人はそのあとも突っ走る。

「自分の能力」というのは、持って生まれた自分の特性だ。つまり、自分の行動次第で変えることができない事柄だ。「自分の能力」が原因に考える人は、「どうせ自分なんて・・・」と考える、自身がない人だ。

「自分の努力」が原因と考える人は、「自分の能力」を信じて、自分の行動によって未来を変えられると考えている人だ。だから、失敗しようが次を考える。そして、前に進む。自分が原因と考えず「周り」のせいにするのは、少し人格に問題がある気がするが、アップルの創業者のスティーブ・ジョブズは、このタイプに当てはまりそうだ。 著者は、「自分の努力」を信じて邁進するタイプだ。

 

この考え方は、私の感覚にも合う。仕事をしていると、いろいろなタイプの人と一緒になる。その中には、しっかり仕事を進める人もいれば、よくわからないことばかりする人もいる。後者は、大抵自信がない人だ。自信がないから、落ち込んでしまって、次どうすれば良いかまで考えることができない。そして、同じ失敗をする。

日本では、謙遜することは美徳だ。でも、自分を卑下することは、正直言って周りが迷惑することがある。だから、自信をもっていいんだ。

私自身のことを棚に上げて、好き勝手書いているが、まずは自分からかわらなくては・・・。