GoGokongのラクガキ帳

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免疫について 雑誌の感想 文藝春秋 2020年7月号(1)

文藝春秋 2020年7月号に掲載された記事「最後は「集団免疫」しかない」、「昼間の光が良質な睡眠をもたらす」を読んだ。自分なりにまとめてみた。

人体の免疫

最近はコロナウイルスの影響で、ワクチンや特効薬、感染者の推移などメディアは医療の話題一色だ。今月の文藝春秋コロナウイルス対策特集を組んでいた。

そもそも人に元々備わっている免疫には何があるのだろうか?人体の免疫機能は、大きく2つに分類される。

  1. 自然免疫:ウイルスなどの外敵が侵入してきたら真っ先に攻撃する免疫機能。例:好中球(リンパ球の一種)、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞
  2. 獲得免疫:自然免疫が上手く機能しない場合に働く免疫機能。例:キラーT細胞、ヘルパーT細胞、B細胞、抗体

自然免疫が働いている場合は自覚症状がない。一方、獲得免疫は自然免疫と比べて、攻撃が大掛かりであるために発熱などの自覚症状が表れる。

よく無自覚症状の感染者がニュースで取り上げられるが、彼らは自然免疫が働いてコロナウイルスに対処している可能性がある。

また、最近始まった抗体検査は特定の抗体の有無を調べるものだが、抗体は獲得免疫に分類される。抗体を持っていることがわかったら安心だというが、無自覚のまま感染しても回復する人が多いことがわかっている(自然免疫で対処できた?)ことを考えると、あまり抗体検査にこだわり過ぎても良くないかもしれない。

加齢の影響については、自然免疫はあまり受けない。しかし、獲得免疫は加齢とともに弱体化することが分かっている。これが、コロナウイルスの感染によって亡くなった人に高齢者が多い一因だ。

高齢者以外でもコロナウイルスの感染によって亡くなった人は残念ながら出てしまった。その原因として「最後は「集団免疫」しかない」の中で著者はローレスポンダーといわれる存在を挙げた。ローレスポンダーとは、ある特定の免疫反応が弱い人を指す。どの免疫が弱いかはHAL遺伝子によって決まるらしい。インフルエンザウイルスに弱い人がいれば、ポリオウイルスに弱い人もいるらしい。今回の新型コロナウイルスについても同様で、このウイルスに対するローレスポンダーが感染すると、免疫が弱いため重症化して、最悪の場合は亡くなってしまう。

免疫が弱る原因

先ほど、加齢によって獲得免疫が弱体化するが自然免疫は影響をいけないと述べた。しかし、自然免疫が他の要因によって弱体化する。「最後は「集団免疫」しかない」の中で、その原因は大きく3つ挙げている。

  1. 不規則な生活
  2. 激しい運動
  3. 精神的なストレス

以上を見ると、きちんとした生活リズムを整えることが一番の対策になるらしい。「昼間の光が良質な睡眠をもたらす」では、具体的な対策として散歩や日光浴が有効だと述べている。その内容を簡単に以下にまとめた。

精神的なストレスに対してはリラックスすることが大切だ。一番有効な手段はしっかり寝ることだ。睡眠中は自然とリラックスできえる。そのための対策として以下の方法がある。

  • 日光を浴びる:日光を浴びることでメラトニンを分泌して約16時間後に睡眠できる。三密を避けられるならば散歩やジョギングをして運動と日光よくを同時に行うことも有効だ。
  • メラトニンの分泌を誘発する食べ物を摂る:豆腐や納豆などの大豆製品、卵乳製品、ピーナッツやバナナなどが該当する。
  • 夜にPCやケータイ、テレビの光を避ける:その光を浴びることで体内時間が狂ってしまい、寝つきが悪くなってしまう。その代わりにラジオを聴いたりしてもいいかもしれない。