GoGokongのラクガキ帳

雑誌の感想など、日々の記録を残そうと思います

雑誌の感想 日経サイエンス 2020年5月号(3)

科学の意味

本誌に掲載された記事の1つ「未来を構築する」のなかで、印象に残ったフレーズがあった。

インタビューの中で回答者にとって科学とは何かを簡潔にまとめた言葉。

「私たち人間は自分やお互いを欺かずにはいられないのだから、いかに信じたいと思うものであってもそれが真実でない場合には、いずれ真実ではないとわかるシステムを作ろう」という一種のメカニズムが科学である

私は、震災で感じていたことを今回のコロナ騒動で再び感じている。それは、人間は物事を見たいようにみて判断する生き物だということだ。

PCR検査も自粛要請も、目的を離れて個人の感情で話す話題にまで墜ちてしまった。本来は、専門家がその科学的な意味と目的をしっかり説明して、聞き手がしっかりとそれを受け取るべきだ。しかし、現状では両方とも出来ていない。専門家の説明はメディアを通して断片的に聞き手に届けられ、聞き手は科学的な意味・目的から離れて好き勝手に判断してしゃべる。そして、同じ意見を持つ者同士が徒党を組んで、異なる意見をもつ人たちを攻撃する。

以下のことを意識して、もっと冷静にならなければいけない。

  • 専門家の話をきちんと聞き取らなければいけない。
  • 専門家の意見を確認するために、科学的な知識・考え方を身につけなくてはいけない。

そうしなければ、「真実」でないことを信じて間違った選択をしてしまうから。